ものすごくよかった。。。泣いた泣いた
※ ネタバレあり。
CODA コーダ あいのうた のめちゃくちゃざっくりなあらすじ…
豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえる。
陽気で優しい家族のためにルビーは幼い頃から “通訳” となり、毎朝欠かさず3時に起床し家業の漁業を手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。
だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず 家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続ける人生を選ぶが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。
CODAとは…
Child of Deaf Adultsの略語。
聞こえない・聞こえにくい親を持つ、聞こえる子どものことを指す。 両親とも、もしくはどちらか一方の親だけがろう者・難聴者でも、聞こえる子どもはコーダとされる。
わたしは誰かの歌を聴いて泣くって経験がたぶんほとんどないのだが、
ルビーを演じたエミリア・ジョーンズの歌声にはマジ泣きだった。
合唱部入部初日、顧問のV先生から声域パートを決めるためにHappy Birthdayを歌うように指示されたものの、コンプレックスからみんなの前で歌うことができず教室を飛び出してしまうルビー。
なにかあったときにいつも行く秘密の入り江に行き、Happy Birthdayを思い切り歌うルビー。
はい、まずここで号泣。
なんかものすごく胸に響くんだ、ルビーちゃんの歌声が。
そんな中、V先生は 秋のコンサートでマイルズとルビーにデュエットをするよう指示。
はじめは全くうまくいかない2人だったが、練習を重ねるにつれ次第に息が合いはじめ、衝突を乗り越えつつ距離を縮めていく。
ルビーの歌の才能に気づいたV先生は名門音楽大学であるバークリーを受験するよう強く勧めるが、ルビーの歌声を聴くことができない家族は 彼女の才能を信じることができないし、『通訳』である彼女がいないと家業が立ち行かなくなるため大反対。
そしてわたしはここから先、涙止まらず。
滝泣(TT^TT)…
劇中、ずっと練習してきたマイルズ&ルビーによるデュエット「You‘re All I Need To Get By」。
コンサート当日。
いよいよ完成形を聴けるのかと、わたしはもちろん視聴者全員が楽しみにしていたと思うが、ここでまさかの消音。
2人がいい表情で歌っている画が続くのに、音が一切聞こえない。。。。
両親&兄の、音のない世界に生きる孤独や葛藤、悔しさを垣間見、胸が苦しくなる。。。
ルビーの歌声は聞こえないけれど まわりの人々の様子からなにかを感じ取った父は、コンサートから帰った夜、ルビーに「もう一度あの曲を歌ってくれ」とお願いする。
不思議に思いながらも、歌うルビー。
ルビーの喉元に両手を添え、体で歌声を感じようとする父。
お、嗚咽~。
嗚咽止まんない(T A T)
終わらない嗚咽・・・
ぅぐっ・・・ ぐぇ・・・ んぐっっ・・・
ロドリゴさんギョッとしてたわ!(T A T)
(この文章を書いている今も 思い出して涙が…)
その後、バークリーの入学試験での手話付きの歌にまた号泣と、後半は涙涙涙涙涙。
これからコーダを見るかた、就寝の5時間前までには見終わっていることをお勧めします。寝る直前に観ると翌日必ず、アポロにめった打ちにされたロッキー並みに目がボコってなります。
見事バークリーに合格し、旅立つルビー。
映画を見終わったあとに知ったのですが、
コーダという言葉は冒頭にも書いた通り ろう者の親を持つこども という意味だけど、音楽用語で「楽曲の終結部」を指す言葉でもあるのだそう。
ろう者の親を持つルビー、そして、
家族のもとから巣立ち、自分の人生を歩むことを決めたルビー。
この映画タイトルは ダブルミーニングになっているんですね。お見事...。
最高に心が温かくなる映画でした☆